言事堂の日記帖(2023.4-)
2025.8.14(木)-8.18(月)
8.14(木)
昨日は日記を書く暇がなかったので簡単にメモ日記。デザイナーの飯田さんがご家族で来諏、murmur magazineのお仕事や、中川正子さんの『みずのした』の装丁など担当されていたそう。共通の知り合いも何人かいて話が盛り上がった。午前中は沖縄出身だというかたとそのご家族みなさんでご来店。わたしのいとこが絵を描いてる料理本を選んでくださった。赤ちゃん連れのかたも多く、とても癒された。赤ちゃんとご一緒の皆さん、泣いても気にせず本を見てください。今日もたくさん本が売れました。
8.15(金)
早朝出勤、ずっと先延ばしにしていた労働保険関係の書類を提出しに労務局へ。湖畔では諏訪湖花火の場所取りの人たちが早くからビニールシートを張って待機していた。大仕事、ご苦労様です。いつかちゃんと座席を取って見てみたい。今日も朝からお客さんでいっぱい。14時過ぎには人の波が止まり、ゆったり営業に。あとは花火を待つだけの街の雰囲気もいい。しばらく値付け作業が止まっていたので今日はたくさん登録したい。八耀堂の岡澤さんご来店、ずっと会いたいと思っていたので嬉しかった。農民芸術概論もスプラウト!も好評でよく売れています。仕事が押していたので残業しながらビール飲みながら(微アルコール限定)諏訪湖の花火を見ました。夏が早くも終わっていくさみしさ。
8.16(土)
本の取り置きや公費の書類作り、通販の発送作業の準備などなど。在庫の確認をしながら棚を整えて掃除して慌ただしい。来月開催のぎすじみちさんの写真展のDMが届きました。あちこちに配っていきます。売れた本・通販→近衛文麿、矢崎博信遺作展カタログ、住む。NO.35、大きな顔 小野二郎の人と仕事、絵本 き、風景との巡り合い、日本庭園史話。新刊書・岡谷製糸王国記、ちいさなわたしと憲法、本をつくるということについて話そう?、移動と階級、同人誌窓13号。古書・ウイスキーを趣味にする、太宰治と私、vanitas no.006、SD no.61、セヴェラルネス+、やさしい仏像の見方、少子社会日本、原田和典のJAZZ徒然草、西洋音楽史、キリガイ、赤と黒、ショートショート広場、あたらしい教科書 野菜、ほか。今日もたくさん売れました。ご来店ありがとうございました。
8.17(日)
お盆休み最終日。開店から閉店まで大忙しでした。今日もたくさん本が売れていきました。ご来店ありがとうございました。お盆休み中は大学生や20代の旅行かな?な人たちがとても多かったのが印象的。みんなそれぞれの興味関心のある本を選んでくれて嬉しかったです。きっと、この先悩んだり苦しんだりしたときに助けてくれる言葉たちになるでしょう。友達と同じように心強い仲間でいてくれると思います。頑張ってください。私も励まされました。さて、今週は明日も営業日ですが、少し落ち着いて、メモを清書したり作戦を練ったり、仕事の内容を見つめ直したりする日にしようと思います。多忙すぎて、to do listがとんでもないことになっています。引き続き、通販のご利用もお待ちしています。
2025.8.7(木)-8.11(月)
8.7(木)
火水で頭がすっきりして仕事に集中できそうなモードに入れた。年末まで大丈夫そう。不安だった出張買取を1件お断りさせていただいた。何より、仕事を続けられる自分の心身が大事。買取査定1件、飛び込みの新刊書の営業のかたがお一人、お取り扱いを始めることにしました。関根愛さんという文筆家のかたの小説やエッセイです。年内の展覧会の企画も話が出来て時期が決まりました。9月の展示もそろそろ告知を始めます。冬になる前に、やらないといけないこと山積みです。あれもこれも、もう一つ身体がほしい。
8.8(金)
本の入れ替えや100均置き場の整理、本を紐でまとめたりの整理も。値付け20冊ほどとレシート貼りなど。くたくた。店頭買取1件。最近、本当に詐欺電話が多い。毎日かかってくる。皆さんも気をつけてください。Tさんが野菜を届けてくださる。最近はプチトマトをたくさんいただくので、強火でオリーブオイル多めで炒めて食べています。結構美味しくてトーストにもチーズと一緒にのせられるしスープにもできるので重宝しています。今日売れた本→生活記録児童文学、はつ恋、過去生療法生命の子守歌、惑星、ヒヨコの蝿叩き、ぼくらのリノベーションまちづくり、ブラジル先住民の椅子、シシになる、ほか。発送した本は、ウィン・バロック魅せられた光の謎、篠山紀信写真集パリ、ア・マン・イン・ラブ映画パンフレット、吹雪物語、白鳥伝説、敗北の文学、立原道造全集第三巻、季刊染織と生活23。今日もちゃんと売れた!皆さんありがとうございます。
8.9(土)
文庫本新書版の束をなかなか片付けられず、1日2束をノルマにしようと勝手に決めて作業。文庫本などを紐で縛るとき、十字にせずに1本で結んでいる。単に、たくさんあるので紐がいくつあっても足りないので節約のためなのと、30冊ほどの文庫本を十字に結んでも横から抜けてくるので意味がないということも理由の一つ。1本で結ぶと、持ち上げる時にコツがいる。お客様はそれがわからないので、触るともちろん崩れる。紐で結んでいる束は触らないでください。でも気になるよね、束の中の本って。なので店員に声をかけてください。グラシン紙かけ20冊ほど、即決商品もビニールをかけて棚出し。棚の整理をしてから本の掃除と査定1件進める。今日もお客さんいっぱいだったのでうれしい。今日売れた本→日本語八ツ当たり、美しき愚かものたちのタブロー、春夏秋冬料理王国、家族依存症、不思議の国の信州人、八甲田山死の彷徨、あたらしい移住のカタチ、世界を変えた10冊の本、はてしない物語、句集孔雀の庭、句集真紅、新刊書→ツキノワ木彫り熊ノート、民具のデザイン、アイヌ神謡集、諏訪の神さまが気になるの、ほか。発送した本は、改訂農村問題の社会学的基礎、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展カタログ、若き日の詩人たちの肖像、明治の文学近代文学史、FRANCIS BACON。今日もちゃんと売れた!皆さんありがとうございます。若い子が江國滋の文庫本を買ってくれて嬉しかったです。
8.10(日)
お盆前の休日で大忙し。今日もたくさん本が売れました。平日もこうだといいのですが。郷土誌を中心にまたたくさん本を買取させていただきました。急いで値付けして棚出しするのみ。最近は入荷したばかりの本はレジ前の平台と、窓側の本棚に収めています。常連の皆さんはぜひこちらから見ていただけると飽きずにいられると思います。早い者勝ち!という平台です。『村野藤吾の造形意匠』全5巻の大型本が通販で売れました。嬉しすぎる!大型本もどんどん棚出ししていきます。まだまだストックが山のようにあります。山を動かすぞ。明日もどうぞよろしくお願いいたします。
8.11(月)
山の日。山のことを考える。出勤前に朝からカフェで仕事をした。仕事の前に仕事、とても捗った。祝日なので来客も多し、閉店までほぼずっとお客様がいらした。お盆なのでお店も街も賑わっている。ご先祖様も喜んでいるだろうな。本の山を整理して査定をしやすくした。買取が1件、量が多くて時間がかかりそうで預かりにしていただいた。今日も開店から閉店まで大忙し、たくさん本も売れて発送もした。ありがたいことです。火水はおやすみ、また木曜日に。
2025.7.31(木)-8.4(月)
7.31(木)
工事がお休みなのか、騒音なし。30冊ほどグラシン紙かけ、かけながら通販の画像登録、通販の注文が少しペースダウン。トーベンさんが先週オオカミの本を探しているという話を聞いていて、その次の日の買取で珍しくオオカミの本が2冊入荷したのでこれも何かの縁なのかなと思った本を値付け。そのほかモーゼスおばあさんを世に出すまで、中上健次の野生の火炎樹(ブルータスのペーパーバック版ですごくかっこいい仕様!)、橋口譲二の17歳の軌跡など入荷しました。
8.1(金)
今日は鉄筋をどんどん崩していてお隣さんが騒々しい。振動もすごい。湯札を買いに来たかたが、小さい頃関外科に来たことがあると話をしてくださる。関外科というのは言事堂のある場所で60年前に開業していた個人病院のことだ。とうもろこしを蒸してたお鍋の蓋を開けたところ、高温の蒸気が腕にあたって大火傷をしたとのこと。それで通院していたとか。外観は洋風で、入り口に入るまでに木の植え込みがあって、その通路を通ってドアを開けていた、とのこと。昔は街路樹があったのだそうだ。線路に沿った川のところにもたくさんお店があって、とても賑やかだったとのこと。
8.2(土)
大忙しの1日。お隣の鉄筋の建物は1割だけ残してあとは無くなってしまった。はじまると早い。編集者でありライターでもある太田明日香さんが自著を持って営業に来てくださった。諏訪に興味があったらしい。私の小学校の時の大親友と同姓同名のかただったので、以前から気になる存在だった。会えてうれしい。太田さん主宰の『夜学舎』の書籍のお取り扱いをはじめました。見に来てください。今日はずっとお客さんがいて賑やかだった。dannyちゃんの一筆箋とポストカードが人気。
8.3(日)
なんと、講談社の『週刊世界の美術館』全80冊揃が通販で売れた。どうやっても動かないものだと諦めていたのでとてもうれしい。早速梱包して発送した。発送は少なめだったので登録に集中できた。書類の発送と紙ごみをまとめたり、在庫の整理と棚を整える作業。お客さんがいると逆にできない仕事を進める。源氏物語全10巻と吉川英治の三国志全8巻の文庫本が入荷。早速店頭に。展覧会カタログも入荷しています。
8.4(月)
午前中のとある出来事を一度書いて消した。嫌なこともちょっとムッとすることもあるけど、数時間経てばもう立ち直っている。そんなものだ。新刊書が20冊ほど入荷。値札作りと撮影、登録少しだけ。写真のアップロードが全く進まずつらい。経理の仕事と、店頭買取1件の査定。お昼は沖縄そばを食べたのでお腹いっぱい。山本夏彦の「私の岩波物語」が入荷。文庫本を読んでいるけど、ハードカバーの方が読みやすくてありがたい。売れる前に読み切りたい。文庫も新書版も山のように入荷しています。値付けが追いつかない。火水は定休日です。木曜日からもどうぞよろしくお願いいたします。
2025.7.24(木)-7.28(月)
7.24(木)
火曜日から隣の鉄筋家屋の解体が始まった。うるさいことはうるさいですが、防音シートの効果も感じています。すごい!火曜の夜は湯川トーベンさんのライブを言事堂店内で開催しました。すごくいいライブで、お客さんとの距離も近くて、定番の曲、カバー曲、いろいろ歌ってくださって、あらためて音楽っていいな、と思い返すことのできた時間でした。履いていたジーンズはエンケンさんの形見だそうです。湯川さんはルーツが諏訪で、下諏訪のあたりは小さいころによく来ていたとか。何年前なのか、諏訪湖のスワンと亀のボートの上でライブを開催したことがあるとのこと。いずみ屋さんがその時に「湯川弁当」を作ったそうでみなさん思い出して大爆笑していました。打ち上げで本金の太一をももじいと一緒に飲み交わしてご機嫌なトーベンさんでした。昨日は原村に出張買取へ。諏訪より少し風が冷たかったです。文庫本を大量に運んできました。どんどん値付けしていきます。頑張ります。今日は店頭買取1件。
7.25(金)
月末の支払いのためあちこちへ。隣の家屋の2階屋根がもうなくなっていた。解体早いなぁ。査定を3箱。末広の地域の賑わい創出イベントのあとからずっと借りていたベンチを諏訪市に返却することに。なかなか好評でずっと置きたかったのだけれども、更新の手続きがひと月ごとに必要とのことで、事務局の仕事を減らすために借りることを諦めた。イベントの時ごとにも借りられるそうなので、そうしようかな。雑誌に掲載の情報チェック、諏訪湖スマートICが今度の日曜日に開通とのことだけれどもまだgoogle mapに記載なし。日曜日になったら記載されるのかな?新刊書の取り扱いについて、自分でセレクトしたもの以外で、置かせてくださいというリクエストが結構やってくる。去年一昨年からの取り扱いを始めた作家の写真集がずっと置きっぱなしで気になっていて、売れない、作者が一度も来ない→売り手のやる気も削がれる、というジレンマに陥っていて作り手の人にも気にかけて欲しいし、私も販売する時に気持ちを入れたいので、しばらくは新規お取り扱いは直接納品に限らせてもらおうかと思っています。売ったら売りっぱなしってよくない。取り扱い中の出版社のかたもほとんどの担当の方が顔を出しに来てくれている。すごい売ってるけど一度も来ない人もいるけど、そういう人は、売り場でどんなことが起こっているか、ほったらかしで知らない人だと思う。作り手も売り場のことを知るべきだと思います。売るのが仕事でしょと言われそうですが、ここはなんでも売っていい店ではない、預かるときのモチベーションを上げたい、ということなのです。小さいお店なのでこういうことをやっていきたい。
7.26(土)
文庫本の仕分け。買取中は必死だったので細かく見ていられなくて、今やっとゆっくり目を通している。いい本がたくさん入ってる…。
7.27(日)
昨晩レイトショーで『国宝』を観に行ったので今日は眠い。日本の古本屋の画像登録をしつつ値札作りとビニールかけ。グラシン紙で包んだりいつものように通販の業務。公費関連の書類がまだあと3件。
7.28(月)
新刊書の告知と通販の登録。諏訪地方の縄文遺跡のガイドブックと中津箒を製作している吉田慎司さんの著作(想像以上に熱くてすごく良かった!)うケルマデックさんのタロットカードなど入荷しています。タロットカードがとても興味深くて、どうにか占えるようになりたいんだけど、カードの意味をまず覚えて、組み合わせた時点での解釈などとても表現が豊かでいてかつ難解で、これをどう言葉に置き換えるのかが未知数でおもしろそう…。大アルカナカードの意味だけでもテキストを読んでみようと挑戦中です。わからないことを知ること、知っていくことの面白さよ。他にも、服部みれいさんの『わたしの中にも朝焼けはある』など入荷しました。17年前に入荷した北欧の美術のカタログがやっと売れました。火水定休日です。まだ木曜日に。
2025.7.17(木)-7.21(月)
7.17(木)
大雨で雨漏りしていないかどきどきしていたけれども棚は大丈夫たった。工事業者のかたがご挨拶に。なんと隣の鉄筋の建物と、その裏のライブハウスが入っていた建物を解体するとのこと。11月までかかるそうで、騒音はもちろんのこと、トラックの出入りが心配…。なかなかの試練が今年もやってきた、という感じ。精密機器の方たちが研修とのことで言事堂へ。少しお話もさせていただいた。いつも話ながら、あれ、何を話すんだっけ?とわからなくなってくる。60年代のイギリスのロックミュージックが好きだというお客様がご来店、音楽雑誌を購入くださる。表紙がデヴィット・ボウイだったのでつい話かけてしまった。
7.18(金)
通販の画像の登録が進んでいなかったのでひと月前に登録したものを今頃登録していく。アップロードが遅くて、同時進行で値札作りやゆうパケットのラベル作りを行う。29日までの分がやっと終わった。1週間分のグラシン紙かけと即決商品のビニール袋入れを済ませる。登録がどうしても早く出来ない。売れていく数と登録数がほぼ同じなので一向に登録数の総数が増えていかない。あと700点は増やしたいんだけど…。今日は『ブラッドベリがやってくる』『ブラッドベリはどこへゆく』が売れた。同じかたがサン=テグジュペリも購入してくれて、推しが売れてとても嬉しい。忙しくて息つく暇もなかったけど充実した1日でした。ブルーノ・タウトの日本滞在時の日記(1935-36年)や島崎藤村の童話集4冊組(筑摩書房)など入荷しました。
7.19(土)
クーラーをずっとつけていると寒いので、一人の時はスイッチを切るのですが、お客様が入ってくると急いで付けて、を繰り返しています。クーラーは本当に苦手で、一人だったら扇風機だけで付けずに過ごしたいところですがそうもいかず。これから2ヶ月ほどはこのような感じですかね、夏って短いな。夏の間にやらないといけないことが山積み。何も出来ていません。ムーミンの著作の翻訳家・冨原眞弓さんが今年の2月に亡くなられていたことをつい先ほど知る。ご冥福をお祈りいたします。『ミンネのかけら』は大好きで何度か読み返しました。彼女の留学中の大学生活でのエピソードがとても微笑ましくて逞しくて、いつか会ってみたかった方だった。とても残念です。冨原さんの関わる本をいくつか、追悼として店頭に並べようと思います。
7.20(日)
よく通販を利用くださる隣町のお客様が初めてご来店。同人誌窓をまとめ買いくださる。今日は『珈琲の世界史』『シシになる』『諏訪の神さまが気になるの』などの新刊書も出て、茶道関係の大型本も売れた。新刊書もたくさん発注したので来週あたりに届くかと思います。お楽しみに。古書の文庫本の補充も頑張ります。明日の連休も本がたくさん旅立ちますように。