言事堂の日記帖(2023.4-)
2026.9.10(木)-9.14(月)
9.10(木)
明日出張査定に行くので預かり分の査定を終わらせる。これだけで1日の仕事が終わってしまう。今日はぐーぐーが手伝いに来てくれた。全集のチェック(月報が入っているか、線引書込汚れがないか、正誤表があるかどうか等)、値札のナンバリングを進めてもらう。時間のかかる地味な仕事だけどとても大切な仕事、本当に助かる。どんどん手伝いに来て欲しい。
9.11(金)
同時多発テロから25年。開店前に出張買取。無垢材の立派な本棚を譲っていただく。今日はとにかく値付けがしたい。先月から付箋紙のたくさん付いた本を引き取って値付けをしている。付箋紙を取って鉛筆の線引きを消す作業は本当に手間がかかってその割に高額本ではないので(文庫、新書版なので)本当に割に合わない作業だけど、驚きととともにその付箋紙を剥がしている。この人、本当に1冊全部読み切っている人なのである。ここ数年会った人の中でいちばん本を読んでいるかもしれない人だ。感動した。買取でもちこまれる本のほとんどは読まれていない、もしくは最初のほうだけ読んだ、という本が本当に多いので、読み切った証拠のある本にこれだけの数対面したのは初めてかもしれない|カナダに送った本が住所不十分で戻ってきてしまった。なんと…。メールで本人に問い合わせ。太平洋を越えて戻ってくる本があるなんて|安曇野から沖縄出身だというお客様が遊びにきてくださった。三線も持っているらしいので、近かったらかぎやで風風の会に参加してもらえるのに!
9.12(土)
開店前に歯の定期検査、この歯科医院に通い出してからすごぶる口腔環境がよくなった。治すだけのために通うところではないとよくわかる。次回の予約は来年、わー|今日は中野霞さんナビゲーションの「すわたんかたろう」の日。午後から少しすつ店内の準備をはじめる。他の仕事をしながら5時間くらいかけるのがよい。今回はオノマトペをめぐる短歌の鑑賞と、実際に歌を作ってみようという実践。「たんかたろう」はいつも楽しい|豊見城から観光で来ているという方が立ち寄ってくださる。がんばってね!と応援してくださった。離れていても、沖縄と繋がっているようでありがたい。明日は沖縄県知事選だ。もちろんデニーさん推しです|会が終わってから中野さんと次回のたんかたろうの話と言事堂の冬の展示の話をする。楽しい予定を楽しく進める。さて、写真展と読書会の準備を急いでやらないと。
9.13(日)
開店前に店内の片付け、昨日の短歌の会の時に動かした本の山を整理整頓、バックヤードでの作業。入荷本ブログも停滞していたので1週間分をまとめて更新。今月は店売りの売り上げが最悪で、どうにか通販の売り上げを増やしてカバーしたいところ。まだあと半月あるので巻き返ししていきたい。帰ったら頂き物の野菜をあれこれ加工したい。梅羊羹も作りたい|夜、温泉の前に沖縄県知事選の結果を知る。沖縄だけに日本の国防に関する様々なことを背負わせていいのか。憤りと落胆。国防とはいえ、実際は誰も何も守れるわけがないのだから。防衛のためのアメリカ軍基地だとしたら、日本国民は総じて沖縄に想いを馳せるべきで、知らないでいることは本当に愚かだと思う。
9.14(月)
開店前に眼科へ。月頭の眼の負傷、どれくらいよくなっているだろうか。10日ほどですっかり治ってもう目薬ささなくてもよいとのこと。コンタクトレンズのOKも出たので早速装着。仕事がしやすい!ありがとう私の眼、酷使しているのでたまには労わってあげなければ。銀行で両替、郵便局でレターパックの購入など|昼間の異常な眠気の正体はなんだろう?と考えていたら、コーヒーのカフェイン離脱の症状かもしれないと思い当たるようになった。コーヒーの回数を減らしているので、もしかしてそれが原因??
2026.9.3(木)-9.7(月)
9.3(木)
火水は八ヶ岳に行って山小屋で1泊してきました。とても気持ちのよい時間でした。今日から仕事も頑張ります|休み中にしっかり通販の注文が入っていて本を揃えるのに1時間かかってしまった。老眼が進み仕事がほんとうにやりづらい。こんなに大変だとは誰も教えてくれなかった(教えるものでもないのかな)
9.4(金)
原稿の校正やらメールの返信、公費の書類作り、通販の梱包などなど止まることなくひたすら作業。Yさんの月命日、よく知るかたがお店に来てくださり、不思議な話を聞く。身近な人と同じことを言っていた。亡くなる直前に、いろんな人のところに魂が巡っていくのだと思う。
9.5(土)
昨晩残業して働き過ぎたのが祟ったのか、夜から目の調子がおかしかった。朝一で眼科に行くことにして、早朝に買取の下見の約束をしていたTさんにお詫びの電話、早めに対応していただけることになり、眼科の前にお伺いする。そのまま眼科→コンビニで昼食購入して、遅れて開店。眼は眼球に傷がついていたようで目薬を処方してもらった。しばらくメガネ生活である。あーあ|新刊書の値付け、よく売れる本は何度も再入荷をしている。縄文聖地巡礼とか旅する、チャイとか。sees magazineもお盆でけっこう売れたのでまとめて注文したものが届いたのでさっそく店頭に。8月の計上をまだしていないけど、たぶん過去最高冊数の売り上げだったはず|高校の図書館の司書さんだという方と店頭でおしゃべり。古典は授業でさらっと馴染んだあと、やっぱり大人になってから出会い直してさらに面白くなりますよね、と話をした。方丈記、土佐日記、平家物語、太平記…。歴史物だとおもってなかなかとっつきにくいけど、面白く読める工夫は随所にある|オープンしたばかりのナリトヒトにしおりとお祝いをお届けに。新しいスペース、楽しみたい。
2026.8.27(木)-8.31(月)
8.27(木)
定休日にダンボール10箱ほどの本を引き取りに下諏訪へ。おうちの方から話を聞いていると、また行くべき場所が出来た。故郷からそう遠くはない、故人が子どもの頃遊んでいたという巨木のある神社と特徴のある形の池と苔むす巨石のある街|朝から大雨、雷も伴うらしいので、今日はお客さんは来ないだろう。と思っていたら買取のお客様、雨に濡れないように本を運び入れる。11時半頃に大雨、裏通りのお店は雨水が侵入してきたそうで、うちは大丈夫のはずとたかを括っていたらトイレのほうから浸水していて慌てて水を雑巾で拭いては絞り拭いては絞りをくりかえしてなんとか被害を最小限にとどめた。ストーブ周りに置いていたダンボールが水没、運良く本の入った箱には水がほとんどかからずほっとした。しかし焦ったなぁ|所用のため今日は17時閉店です。
8.28(金)
昨日は帰りが遅くなったので今日は家でゆっくりしてから出勤。今日もたくさん降りそうだ|すわたんかたろうの申し込みが5名、残りお席は5席です。ご予約はお早めに|昨日の浸水被害のために店内のダンボールによって通路が塞がり始めている。15時くらいまで必死に片付けた。まだまだ値付け前の本で散らかり放題。沖縄の時によくお店に来てくださっていたHさんがご来店、なつかしくて驚いた|夜はgenkeiのお二人と打ち合わせ、諏訪に新しく一棟貸しの宿ができます。なんとポータリーの上に!まるでお店の屋根裏に泊まっているような気分になれますよ。
8.29(土)
今日はお客さんも多くて大忙し、新刊書もたくさん売れました。あれもこれもと山積した仕事を片付ける。どんどん本が入荷しています。
8.30(日)
ナリトヒトのショップ・イトに納品する本を選書。届いた本に値札をつける。ちくま文学の森を300円均一で店頭に。2年前にそうやって出したものが完売したので、今回も売れるといいな|カゴアミドリの伊藤さんに事務連絡、イトの本を林さんたちに引き渡し。畠田さんがかわいい値札を作ってくれてうれしい!ナリトヒトのこけらおとしは来月5日、6日です|文庫本を多めに棚出ししました。嬉しいことにどんどん売れていくのですぐに隙間ができます。また多めに文庫と新書を値付けします|諏訪のベストセラー「諏訪の神さまが気になるの」の増補改訂版が出ました!人気のある本なので続けて売れていてうれしい。「諏訪式。」は残り1冊となりました。新刊書をあちこちに発注、石川直樹さんの茅野市美術館での写真展も今日までです。本もほとんど売れたのですが、また取り寄せをしようと思っています|本をまとめたり解いたりの繰り返し、やけに疲れているのは働きすぎだから?と思ったけど、最近忙しくてちゃんと食べてないからだと気がついた。今晩はしっかり食べようと思います。
8.31(月)
昨晩しっかり食べたので今日は元気です。登山用のサポートタイツの効果がどんなものかと半信半疑だったので日中仕事中も使ってみることに。確かに膝と膝下が楽かも…。これは山でも期待大|棚を見直してどんどん本を移動中。レジ前の空間が少しすっきりした。まだまだ床に山積みの本がたくさん。どうにかして改善したい。
2026.8.20(木)-8.24(月)
8.20(木)
常連のお客さんだったYさんが亡くなられた。闘病は2年間、その間最後の晩餐だといってあちこち連れて行ってくれた。これで最後だよまたね、と言うので、いつもそんなこと言わないでくださいよ、また来てくださいといってお店の前まで見送っていた。そしてまた現れて珈琲を差し入れてくださったり、パソコンで作ったらしい言事堂の蔵書票をプリントアウトして届けてくれたりしていた。いつもと変わらず、またね、と言って帰っていったのが最後になった。いつもお店の薪の心配をしてくれて、おさがりの斧を持ってきてくれたり、薪の割り方もYさんから習ったのだった。喧嘩したり文句言い合ったり、ほんとに飾らず付き合いのできる人だった。応援していますよ、と書かれたメールがスマホに残っていて、とにかく恩返しがしたいと思ったここ数日。ほんとうにさみしい。またひょっこりYさんがお店にやってきそう。いつでも来てください|今日は通販が忙しかった。13時から取材が1件、しっかりインタビューと写真もたくさんとっていただいた。今日のTシャツは遠野張山のしし踊りのもの。河童ブックスで買いました|石川直樹さんのWSの申し込みも数件あり。土曜日も賑やかになりそう。まずは仕事をひとつひとつ大事にこなすこと。あれもこれもそれも。Yさんに笑われないように頑張ります。
8.21(金)
早起きしたのであれこれと用事を済ませてから出勤、明日のワークショップの準備に追われる。午前中に店頭買取1件、松本のカゴアミドリさんにて委託販売をしていただいていた本たちが返ってきたので在庫のチェック。Kさんが、ずっとサザエさんの漫画が売れずに店頭にあるからかわいそう、買ってあげると気を使っていただいて、来週配達に行くことに。ついでに帰りに車に乗せて末広まで運んでちょうだいと言われて、さすが!経営者は違うなぁと感動したのでした。サザエさんは売れましたが、代わりに筑摩書房の「現代漫画」全15巻揃が入荷したのでサザエさんの場所に置いておきます。お盆休み中、一番多く値段を尋ねられたセットですがいまだ購入者現れずです。
8.23(日)
昨日はこの夏一番の山場、石川直樹さんの写真ワークショップでした。なんと4時間という長丁場となりましたが、集中力があってみなさんの士気がめらめらと燃え上がるようなとてもよい会でした。写真を撮らずとも、写真展を観たり写真集を観たりする時の鑑賞の基準となるような感覚を得られた気がします。「写真は常にセレクトの連続である」という言葉が印象に残りました。TAKEの写真、MAKEの写真、写真集の中に新しいと思える感覚を探す、安井仲治と宮本常一の写真の動機などなど、たくさんメモをしました。さて、通常運転の本屋に戻ります|諏訪在住の写真家・石川文洋さんが今朝早くお亡くなりになられた。首里のご出身、沖縄の新聞にはいち早く追悼の記事が掲載されていた。近くの道でウォーキングされているところに行きあったり、お店にもきてくださったことがある。もっとお話を聞きたかった。
8.24(月)
開店前に、大学の卒論のため調査に来ていた学生の子からインタビューを受ける。うまく答えられたか心配だけど、手応えがあればいいな。化粧品を探しにわざマートにあわてて駆けつけて、結局違うものを買って戻る。便利なまちのコンビニ|値付けをもくもくと進める。22日の夕方にお店番をしてくれたぐーぐーが値札を作ってくれたので今日はスムーズに進むことができた。休日に進める仕事をメモしながら棚の整理。まだ大学は休みなのかな、学生らしい子達もたくさん来てくれた。台湾からのお客様も数名、英語で少し会話をする。もっと英語上手になりたいなぁ|画家の海津研さんがひょっこり現れる。日帰りで霧ヶ峰へ行ってきたそう。ヒュッテみさやまで三井さんともお話しできたとのこと。せっかくなので絵本「おこじょへのてがみ」にサインとイラストを入れてもらった|火水は定休日です。また木曜日に。
2026.8.13(木)-8.17(月)
8.13(木)
仕事前に労働基準監督所へ雇用保険関連の手続きへ。いま従業員がいないけれども雇い入れが数年以内にあるかもしれず、いちおうの更新作業。還付金は届けを抹消時に帰ってくるらしい。火水は撮影で外に出ていたので仕事が山積み、目の前の仕事をとにかくこなす。片手におにぎりを食べながら昼食時間も2分だけ|きむらゆきちゃんと文ちゃんたちがご来店。きむらさんのオラクルカードと2.5次元しおりを追加納品してもらいました|「いま生きているという冒険」「地上に星座をつくる」などなど石川直樹さんの新刊書が入荷しました。石川さんは絵本も作っていて、そちらも届いています。先週、沖縄から阪田清子さんもお店に来てくれていて、新作の作品集を納品してもらっています。豪華な特装版!SNSで紹介できればと思います。石川直樹写真WS、ひとりキャンセルが出て、あとのこり5名様募集中です。とうとう来週末の開催です。新聞社に来月の写真展の取材依頼、記者のSさんはお盆の休日だったのに対応してくださる。すみません…
8.14(金)
開店前に茅野市美術館へWSのチラシを届けに。みちのちののポスターの在庫がまだあるというので、旧御射山の雪景色のものを選んで購入(諏訪湖もほしいな…)、店に戻りながら銀行のATMによると開店が5分ほど遅れてしまった。すでにお客様がドアの前で待っていたので慌ててオープン。Hさんが久しぶりに来店、毎年鷺草の時期に鉢植えを持って来てくださる。遅咲きのものを一株いただく。遠野に行って来た話をすると、柳田國男の遠野物語の草稿原稿を持っていた人はイケガミさんという長野の人だよと教えていただく。なんと!そのイケガミさんのことを調べてみると遠野文化研究センターのサイトに行き着く。たしかに、池上隆祐さんは毛筆の草稿をお持ちであったようだ。学生時代は柳田國男に師事とあるので遠くはない人のようだ。面白い。Hさんから和合の念仏踊りや新野の盆踊りを教えていただく。前に千曲さんが見せてくださった写真集のお祭りのことだった気がする|言水さんに本の注文、さとう陽子さんの短詩集がもうすぐ届きます。石川直樹さんのハンカチはのこり1枚となりました。
8.15(土)
終戦記念日であり諏訪湖花火大会の日。浴衣を着て出勤。高校生の時に逢坂みえこさんの「永遠の野原」という漫画を読んで、主人公の姉がいつも着物を着て生活をしていてずっとそれに憧れていたもので、着物で店頭に立つのが夢だった。ひとつ願い事が叶った。帯を締めると背筋が伸びて気持ちいい。月末までにあと2回は着てみたい|Sさんから梨をいただく。おおきな幸水!冷やしてあしたの朝に食べよう|50万人もの人が集まっているのでネットがパンクしたようで午後14時くらいからクレジットカードの端末が動かなくなった。ネットも動かないので「日本の古本屋」のサイトも見ることができないしメールも送れない。こまったこまった。仕方がないので値札を作ったり本の掃除ばかりした|夜は花火を見ながらお店の前でごはんを作り、遅い時間まで外飲み。なおちゃんと粟野さんと3人であれこれ喋りながらなかなか楽しかったです。冬は絶対出来ない夏の楽しみ。お店の前の夕涼み、とてもいい。
8.16(日)
開店前に片付けをして、昨日出来なかったレジ締め。本を探して右往左往、老眼が進んで本棚の字が読みにくくてつらい。査定を1件、差し込み用にとチラシを準備して購入してくださった本に挟む|今日もお客様が多かった。どうして諏訪に?という質問も多く出た。時間を巻き戻して話をする。諏訪清陵高校出身の方がお盆休みで帰省中のところ立ち寄ってくださる。古本屋ができてとても感動してくれていた。お盆営業最終日、今年は来客数も多くて売り上げも良かった。文庫本の棚がスカスカになったので嬉しかった。明日からまたたくさん補充してみなさまのご来店をおまちしています|夜はナリトヒトのおためし宿泊をしに出かけた。三線を持ち込んで、音漏れがどうだろうと林さんと畠田さんにも聴いてもらった。ちょうど東野家も晩ごはんを食べに来ていたので一緒にキャリーヌでガレットを食べた。私はお盆営業がんばったのでデザートクレープを。今日は特別だからいいのだ。温泉に行ってからまたナリトヒトに戻ってきたらにゃおちゃんとまみさんたかしさんがいたので一緒に黒ひげ危機一髪で遊んだ。深夜の大人の遊び。夜中までプロジェクターで投影して「怪獣総進撃」を観てから就寝。
8.17(月)
ぐっすり眠って起きてからアンバードで朝食。エドワード・ゴーリーの絵本を読む。舞台を切り取っているかのよう、悲劇であってとても演劇的。最近のことをのぶおさんに報告しつつカフェオレとパンをたいらげた。ひろこちゃんとも会えてうれしかった。荷物を置きに一度自宅に戻り、代引き郵便を出すために郵便局へ。急いで戻り開店準備。今日はスピードを緩めてゆっくり営業にする。30冊ほどグラシン紙をかける。常連のKさんが相馬黒光の自伝と愛蔵との共著の随筆を持ってきてくださる。ちゃんと読まなくていいのでパラパラ見てみたら?といって貸してくださる。