言事堂の日記帖(2023.4-)
2026.1.8(木)-1.12(月)
1.8(木)
前日蓼科親湯温泉に泊まりに行っていたので、ぎりぎりに店舗に到着。間に合わないかと思った。せっせと通販の梱包。新刊書の値札付け。星野文月さんの『Personal Matters』とひとりごと出版の『取るに足らない大事なこと』、『ぶらり諏訪塾』の売り切れていた甲州街道編と西街道編の上が入荷しました。山崎さんからジロー・ヤマオカさんのCDをいただく。新しいアルバムのジャケットには山崎さんの描いたジローさん肖像画が使われている。いい赤い色。ぐっと寒くなってきたのでしっかりストーブを焚きたいけど仕事しながらなのでなかなか難しい。辰野にあたらしくできた本屋『山山』の飯島さんご夫妻とベビーちゃんがご来店。なんと、ついさっきインスタをフォローしたばかりで、偶然の来店にびっくり!引き合わせとはこういうことなのか。小野にある山山、はやく行きたいなぁ。本の登録を少し、明日はもう少し値付けを進めたいです。たまりにたまった査定もどうにかしたい。
1.9(金)
太田二郎さんが最終日の12日に14時から在廊予定とのこと。竹村良信『諏訪のでんせつ』『諏訪の民話』『諏訪のむかし話』がまとまって入荷。うちでもよく売れる人気の民話集。見返しに新聞の記事が貼り付けてあったので読んでみた。竹村さんは55歳でお亡くなりになられていて追悼の記事だった。若くして亡くなっていたとは知らなかった。『諏訪のでんせつ』は諏訪に来て一番最初に読んだ諏訪の本だ。こんなにも長く人々に読み継がれる郷土の本が残っていることが地域の財産だと思う。改めて、その功績を讃えたい。
1.10(土)
終わらない査定、終わらない値付け、終わらない仕事を終わらせるために今日も朝からスケジュールの組み立て。たまりにたまったグラシン紙かけとビニール入れを進める。広い作業台がほしい。本で埋まっていて作業がしづらい…。年末に通販の注文があって支払い期限が過ぎてキャンセルになった『美術選書シルクロード』にまた注文が入った。ご近所の方だったのでお店まで受け取りに来るという。さがしてもさがしても見つからない。通販での注文がキャンセルになった時に再度登録しなおして倉庫表記にしてしまっていた(倉庫保管の本はリストに”倉庫”と記載しています)店頭と倉庫を探しても見つからない。今朝、棚に本を片付けているときにたまたま棚の中に見つけた。昨日確かに確認した棚だったのに…。見落としも増えていてがっかりする。慎重に。
1.11(日)
今日は査定を1件終わらせるぞと意気込んで仕事スタート。値付けや棚出し、発送準備に追われて忙しかった。学生らしき人がたくさんきてくれた。本に慣れていないのか、棚を見るだけで手が本にのびない。よく本を読んでいるひとは所作を見るだけでわかる。牛山さんが諏訪市図書館の新聞記事検索端末の性能が上がって調べ物がしやすくなったと話していた。去年触ったけどどうだったかな。今度試してみよう。漆原さくらさんの『ふらんす留学記』が再入荷、おおいしももこさんの『道ばたの神さま』(静岡の道祖神のZINEです)と、長くフリーペーパーとして発行していた『虫のいどころ』総集編が届きました。こちらも今日から店頭で販売開始です。新刊書の通販の登録も遅れていてもうあれもこれも大変です。がんばるしかないー。今日は諏訪関係の資料がたくさん売れました。いい本もたくさん入荷しました、うれしい。明日は連休最終日、がんばるぞ。
1.12(月)
朝お店に来たらポストのある裏口にトタン板が一枚捨て置かれていた。身に覚えがないので誰かの嫌がらせだと思う。去年は雨樋いの一部が2階の屋根に飛ばされていた。ちいさいことで悩まないけど、ちいさい嫌がらせは看過できない。防犯カメラを取り付けることにする。すでに店内には取り付けてあるので、出窓の向こうも見えているはず、ここ数日の夜中の間の映像確認しようかな。身を守る手立てはとても大事、ここ2年ほどでとても強く感じた。太田二郎展最終日、閉店までお客さんがいて賑わいました。年越しの展示がひとつおわってほっとしています。雪も積もらず解けてよかった。火水は定休日です。また木曜日に。
2026.1.1(木)-1.5(月)
1.4(日)
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は元旦からお店を開けました。ありがたいことに今日までお客さんがいっぱいで、たくさん本が売れていきました。補充分はたくさんあるので、また棚を刷新してお待ちしています。昨日と今日は在庫の整理で大忙し、流石にマイナス8度くらいになるとエアコンだけでは温度が保てず、薪ストーブの周りの本を整理して今日やっと今冬最初の火入れをしました。去年の野焼きの時に水ノ上窯の岳さんが500度くらいになってると言っていたので、薪ストーブと比べたら野焼きの火はものすごい高温だったんだなぁと驚きました。(薪ストーブは250度くらいです)本を移動したので、レジ台の中まで本だらけで、いま椅子のあるところだけが私の作業スペースです。非常にせまいです。1m2もないですね…。明日はもっと整えます。
1.5(月)
お正月休みも終わり、しずかな月曜日。久しぶりに1日薪ストーブをつけてみる。太田二郎さんと尚子さんが追加の商品を持ってきてくださった。ポストカードも並べています。藤井春日さんもご来店、言事堂にて藤井さんの写真集『迷子の森』も販売中です。幹太くんと文月ちゃんも立ち寄ってくれてて、追加納品いただきました。『取るに足らない大事なこと』『Personal Matters 結婚のこと』再入荷しました。
2025.12.25(木)-12.29(月)
12.27(土)
山口から帰ってきてから大忙しで日記を書く時間もなかった。木曜日から太田二郎さんの展示が始まりました。幻想文学の原作を読んでから原画をみていただくほうがもちろん良いのですが、絵を先に見て、これどんなストーリーなんだろう…と想像するのもまたたのし。大石ももこさんが木曜日にご来店。道祖神のZINEを作ったそうでサンプルをいただく。道祖神とZINEが韻を踏んでいて良い。年明けに仕入れたものが届きます。昨日は遠藤薫ちゃんのお知り合いのかたが諏訪大社や松澤宥にちなんだ場所をめぐってから言事堂に立ち寄ってくださる。旧御射山の話で盛り上がる。今日は、去年言事堂に来て切手にはまったというお客様がたくさん琉球切手と古い切手を求めてくださって嬉しかった。青木繁の漁夫の絵のスケッチをしたという漁村の話をする。切手は追加でまたあたらしいもの出していきますので、お楽しみに。年末年始の忙しさ、ありがたい。
12.29(月)
今年最後の営業が終わりました。最後の1週間もありがたいことに大忙しで、ご挨拶に来てくださるかたもいらっしゃいました。買取もたくさんご依頼をいただけてありがたいことです。新年は元旦13時からOPENいたします。2024年、2025年と、一生分の厄が一緒に来たような年でしたが、これ以上はさすがに悪くならないだろう…と2026年に期待しつつ、日々精進していこうと思います。来年もまたふらりとお立ち寄りくださいませ。みなさま、よいお年をお迎えください。
2025.12.19(金)-12.22(月)
12.19(金)
月木とお休みをいただきまして、あいだの定休日も使って山口に野焼き(陶芸のほうです)に行ってきました。とても楽しい時間を過ごして、帰りたくなくて小郡のマックスバリューの駐車場でうだうだ過ごしてしまいました。あぶない、戻って来れなくなりそうでした。諏訪に帰ってきたらありがたいことに通販の注文がたくさん入っていて、ひとつずつ返信をして準備をしました。今日はほぼほぼ発送作業で終わり。夜は甲府の豊鮨で忘年会。豊鮨最高でした。
12.20(土)
ボーダーインクから封書が届いていた。開くと社長交代のお知らせ。池宮さんが会長に、喜納さんが社長に。新しいボーダーインクが始まろうとしている、応援しています。言水さんからもお便りが届く。今日はゆうパックの発送などもあったのでほとんど梱包で1日が終わってしまった。昨日も今日も値付けが進んでいない。明日こそ。
12.21(日)
11年前に仕入れた洋書がやっと売れた。確定申告の作業をしていると、『在庫』=『家賃を払い続けるものたち』という回路が出来る。たった1冊でも、家賃がかかってるのだ。古本屋にとっては在庫こそ命綱なのだけれども、この値付けの進まない大量の在庫には正直うんざりしてしまう時がある。バックヤードには去年の9月の日付が入った箱が積んである。曖昧な気持ちを抱えて今日も値付けを頑張ります。査定も順番待ちが4件!仕入れがないよりはもちろんいいのだけれど。
2025.12.11(木)-12.14(日)
12.12(金)
休みの日に行った岩盤浴がとても良かった。疲れも心のもやもやもすっきり。冬場は定期的に行くべき!低血圧なので私はサウナじゃなくて岩盤浴派。開店前に銀行とツルヤへ。先週ぱたぱたと売れていった文化財保存建築の報告書関係に気をよくして今日も数冊登録した。また売れたらいいなぁ。ちくま文庫の宮沢賢治全集も売れて嬉しかった。Mさんありがとうございます。買取の支払いをして月末の振り込むもののチェック、新刊書の発注、通販の梱包など。日記読んでますと声をかけてくださったお客様がいて、あの赤裸々の?と言ってしまった。14日までmateoの展示は続きます。2階のギャラリーを開けたはいいが、いろんな改善点がどんどん出てきたので会期が終わったらあれもこれもと手直しをする予定。to do listの項目が500件ほどあるのだけれど、優先順位ももはやよくわからない。(自営業の皆さん、どうしてるの?)今晩は今年最後のことこと読書会の日。網野善彦「古文書返却の旅」と尾崎真理子「ひみつの王国 評伝 石井桃子」を紹介。どちらもとても静かに興奮して読んだ。石井桃子はもっと評価され続けてよいのに、ミッフィーちゃんやプーさんの愛らしさの影でその凄まじいまでの人生の遍歴が隠れがち。ああ、ありがとう網野さん石井さん。
12.13(土)
ゆうパック発送用に箱を探したけれどいい大きさのものがなく、段ボールを切って加工した。できるだけ切る部分を少なくするには…と考えてどうにか完成。小学生の時から工作は大の得意。こうやって長く仕事に活かせる特性を身につけられたことに感謝。父が肥後守を小さい頃から持たせてくれてたのもよかったのかもしれない。竹でお箸を作ったり、本棚、机、壁などなど、何でも自分で作ることができるようになった。できるだけ、子どもにはやれることをやらせてあげることが大事。(私は逆に自分の子どもにはあれこれ先にやりすぎたかもしれないな…。)公費の書類を作って梱包をいくつか済ませるともう14時。リビセンで小淵沢の露月の羊羹を販売しているというので予約購入。やっと食べることができる!うれしい。夜、自宅での仕事中に食べることにする。最近家でも仕事を当たり前のようにしている。おかげで今冬は編み物がまだできていない。
12.14(日)
今月ずっと店売りの売り上げが低くて焦っていたけど今日はとてもよかった。まとめ買いをしてくださったお客様がお二人、どちらの方も、オーソドックスな古本屋らしい古本屋がまだ残っていることに喜んでくださっていた。セレクトショップのような古本ではなくて、やまゆりのあっこさんも話していたこの”お客に媚びてない”店の構えがかえっていいのかもしれない。私もそれを望んでいたのでとても嬉しかった。岡山から一人旅で来たという子に読書術を伝授。受け取ろう受け取ろう、何かある何かあるという姿勢から入った読書では結局何も受け取れない。読書の間は常にコップやお皿のように受動態にならなければかえってその本の本質が体に飛び込んでこない。期待せず、受け皿で読むこと。そうするとどくどくと身体に入り込んでくると思う。気付けることにも気付かないでいる状況って悲惨だ。明日から木曜日まで冬休みをいただきます。19(金)から営業します。また週末に。