言事堂の日記帖(2023.4-)
2023.5.14
GWも過ぎて随分と暖かくなりましたが、朝晩はあいかわらず冷えています。厚着をしているのは私だけ?と思うこともありますが、寒いものは寒い。「あと2,3年で慣れてくるよ」と諏訪のみなさんから言われています。慣れるでしょうか。温泉はほんとうにありがたいです。
郷土書や展覧会のカタログなど、たくさん入荷が続いています。1月のオープンの頃より随分と増えてきました。通信販売部と日本の古本屋もどうぞ覗いてみてください。
明日、5/15(月)は長野県の古書組合の競り市開催のために臨時休業いたします。長野の組合市は初参加となります。長野の県産本がたくさんあるのでしょうね。楽しみです。
2023.5.13
値段の見直しや値札の書き直しのために、アルバイトの及川さんに作業をすすめてもらっている。ひとりではまったく手をつけることが出来なかった部分の仕事なので、本当に嬉しい。こまごまとした時間のかかる作業を及川さんにまかせて、私は私で黙々と仕事を進める。進めるしかない。
最近、薪ストーブの上部にある換気扇を取り外した函のようなスペースに鳥が巣を作っていることに気がついた。子どもたちが産まれて、よく鳴くようになるまでわからなかった。つばめかと思っていたら、ちいさな鳥が出入りしている。Yさんから、それはヤマガラだよとおしえていただく。外からみると、ちょうど換気扇のフードで雨風をよけられて、巣も落下しないで済むのでよい配置なのかもしれない。巣立つまで見守りたい。
太台本屋(tai-tai books)の三浦さんたちがご来店。版権のエージェントであり、台湾の本を広める活動をされているそう。天野健太郎さんの著作とも関わっているのだとか。うちでも並べてみたい。
2023.4.28
GW直前の金曜日。おつり金の両替のため銀行へ。いつもより多めに揃える。月末締めの支払いも済ませる。ネットバンキングはこう言う時に本当に便利だ。入金の確認もすぐに出来るところも便利。
2023.4.27
お店の備品をいくつか購入したので、早めに出勤して開封作業。週末から始まる展示の準備。定休日にハローワークと労働基準監督署へ出向いて事業所登録や雇用保険の手続きをしたので書類をファイリングなど。いままで短時間の従業員しかいなかったので、こういう作業は初めて尽くし。
まひろ君が新しいプロダクトのサンプルを持ってご来店。もうすぐリリースを行うそう。言事堂でも販売しますのでお楽しみに。
買取1件、以前お客様から問い合わせのあった『諏訪湖の研究』(上巻のみ)が含まれていた。一度調べているので値段の見当がついていた。出来るだけ本と関わって、こうして見聞きする機会を増やして、いろんな郷土誌のことを知りたいものである。
土曜日から始まる展示で靴の話を友人たちにインタビューした。文字起こししながらまとめたその靴の思い出話がとてもよくて何度も読み返した。4/29-5/7の会期中に店内に掲示するのでぜひ読んでみてください。
『ぶらり諏訪塾』が完売したので追加の注文。すぐに秋山さんが届けてくださる。次の冊子が5月中に発売とのこと。言事堂でも販売します。通販可、お問い合わせください。
2023.4.24
今日は流石に寒そうだったのでストーブに火を入れた。うちでも取り扱い中の版画集『よきお隣さん』の著者・太田二郎さんの工房に立ち寄った時に杉の葉っぱ(二郎さんは”すぎっぱ”と言っていた)をかごにたくさん頂いたのを薪ストーブの点火時に使っている。これが本当によく燃えて、焚き付けにぴったり。はやく暖かくなるといいな。
今日は店頭買取が2件、お客さんも多くてたくさん話をした。とある作家の熱狂的なファンだというお客様が学生時代に神田神保町の印刷工場でアルバイトをしていたという、50年前の神田周辺の話は面白かった。森谷均が創設した昭森社には当時の詩人や作家がみんな森谷に原稿を見てもらいにミロンガのある路地裏を通っていた話(ミロンガの二階に昭森社があったそうだ)や、レストラン・ランボオで武田百合子が働いていて、そこで泰淳と出会ったという話などなど。ミロンガの2階には思潮社とこの昭森社、そして書肆ユリイカ(現在のユリイカの前身)の3社がぎゅうぎゅうに入居していたという。私は知らずにこの裏路地をよく歩いていた。移転したミロンガにも行かなくては。
買取のお客様から『針生一郎 蔵書資料年表』をお借りした。凄まじい膨大な資料群を眺めているだけでも針生さんの一生を覗き見ている気持ちになる。